きみはきっと笑うだろう

記録とか歌詞とか、今の私とか。

20131203 07:57


闇夜の蛍。飛び回る彼は言う。

「気づかないでしょうけれど、月すらないの」

ああ、本当。空が真っ黒。

いつも、重なる陰の隙間から射し込んでくるものは、嘘だったのかしらね。

「さあ、知らないよ」

 

でもね、と彼は続ける。

「所詮そんなものなんだ」

 

もうすぐ夏が終わる。

20131126

花火のようだと、その人は云いました。背後から射し込む光を浴びて、僅かに微笑んでいるのが見えた。

打ち上げたられた其れの、華やかに咲き誇る姿に。或いは。囲うように、息を詰めて見守った、淡く生き続けようとする光に。その人は、セカイの様を例えた。

どちらも程無くして、しぼみ、堕ちて終わってしまうけど。花やいだ跡さえ、ろくに残していかずに。

そのすげない無情さも良く似ていると、君はまた笑うんだろう。

 

 


夢を見たんです。

幸せな夢だったと、思う。だって君が笑っていたから。

色を唄っていたので。花の色を。ただ、なきたいとおもってしまって。

暗闇に行く道を示す大輪に、道端で足下を照らす小花に。君は分け隔てなく、唄う。

 

 

    赤、紅。暮れる太陽の、大気に融ける

    ような優しさ。零れ出る血のように、

    鮮やかな激情のながれ。明白に響くの

    は、生命と反抗の意思。

 

    穏やかに広がる海の常に平らかな心、

    晴れた空の涼しさ。信号機の「あお」

    は義務。進んでもいいよという、緩や

    かな強制。

 

    ももの花色づき、春を飾り。霞みに引

    き込まれ気づいた先は、まやかし。愛

    しい虚偽の、つくられた世界。

 

    初夏の若葉、命を養う色。幾たびも再

    生を繰返し、安らぎは毒の様に染み込

    み、巡り。それは小さな自己の主張、

    見せかけの調和。

 

    照らす黄色の太陽の恵みを浴びて。麦

    畑の黄金に輝き、雪は白銀に煌めき。

    一面を埋め尽くす希望と幸福。その直

    ぐ下に潜んだ、警戒と孤独と空虚。湖

    に張られた薄い氷の膜のように、危う

    い大地に立ち尽くし、何も見ない振り

    をしていた。

 

 数々の光景を写す暗闇は、脆い世界へ

 の不吉と恐怖を潜めながら。抑圧し、

 威圧し。与えられたそれが劣等と絶望

 からの保守的な感動であることにすら

 気付かせず、ひたすらに威厳と、神秘

 を示していました。

 

 紫丁香花かほる

 紫雲棚引く空への路

 不安も嫉妬も慢心も不満もない。美しき逃避。

 

 

そして。それらは不意に消える。私たちは焦がれて、思い描くしかないんだ。うつつに無いまま、存在した(と思い込んでいる)現象だけは、なくなってくれない。

散りばめられて果てた光は、私たちに色褪せない明日を魅せる。残像を遺したまま。なんて哀しいんだろう。

 

 

 

 

 

目が覚めて、哀しくて。君を探しました。世界にひとりになった感じがして、焦燥。泣き出しそうになったとき、君が来た。どうしたの、と問うてくるから。さっきよりもっと、なきたくなった。

 

君は窓際に座っていて、午後の穏やかな陽射しがその顔に僅かな影をつくる。何に想いを馳せているんだろう、少し遠くの床を見つめながら。

じっと眺めていたら、不意に君が顔を上げた。目があった。軽い既視感。懐かしむように目を細めて、口を僅かに開いた。

 

ああ、そうか。ぼんやりした頭で思う。呟いた言葉は音にならなかった。

その先を知っているよ。

 

君は静かに詞を紡ぐ。

「夢を見ました。きれいで愛おしくて。儚く優しい色で魅せたそれは、まるで――」



 

20140918

20:50

いずれの時とはいつのこと?

今ここに、
それこそまことといえること
あなたはうつつ
わたしはまこと
ちぎるはゆめ
ちぎるはうつつ
だからわたし、それはしないんだわ

分かりきっていたこと
与えて奪う、それだけならば
はじめからそんなものはいらないの
ねえ、そう思わない?




まことは「見せかけ」

 

 

 

 

20:53

「世界」のはなし

 

 

 

 

21:32(未)

いづれの時とはいつのこと
わかりゃしないのよ

酷いことをいうひとだわ

 

 

 

 

21:35(未)

2014/03/26 11:28

 

 

 

 

21:39

嘘ではないのでしょう

わたしにとっての
まことでないだけ

過去を振り返る。

いずれの時とはいつのこと?

今ここに、
それこそまことといえること
あなたは現
わたしはまこと
ちぎるは夢
ちぎるは現
だからわたし、約束はしないんだわ
ねえ、そう思わない?

 

 

 

2014.09.08の記録です。

定期的にこういう文章を書いていたのは、この日が最期だったかもしれない。

今もたまーに思い出したように書くことがあるけれど、それほど頻繁ではなくなったな。ガラケーの履歴を見返していて思った。

 

言葉を調べてつくらなくなったことを少し悲しいと思いながら、そんなに簡単に言葉にできるものばかりでもないんだよとも思っている。昔からそういう考えはあって、だから私の書く文章はこんなにも抽象的で伝わらないようなんだなと、少し反省したりもする。昔からだったけど、でも今になって、今のほうがよっぽどだと。固定された言葉をあてはめて形象化してしまうことをもったいなく、なんだかもどかしいのだと感じている。でもこの「今」は、いつだって私の今を表しているから、案外ずっと私はこんな感じなんだろうけど。笑

 

 

 

だからここでは、当分過去の文を掘り起こして貼りつけていくことになると思います。たまーに何か書くことがあるかもしれないけれど、まあ、時間もないので本当にたまにです。

 

基本的に文章は直さないです。先にも書いたけど、これは過去の私の記録だから。これも記録として少しだけ書いておきますけど、基本メールでのやり取りだったから「返答」してるものもあったりする。相手のはほとんど載せることはないと思うけど。

 

 

 

 

過去を振り返ってみる。今私は歩き出そうとしていて、そのためには今までの私がきっと欠かせない。

 

わたしは、今まで、どうやって生きてきて、いつから、誰から他人だったんだろう。

そんなことを、世界を想いながら考えてみる。