卑怯なわたしの
私のフィルターは中々完璧で、大抵のことは浄化されて、私を取り囲む、わたしのいない世界を繰り返し写すモニターのようになっている。
お互いに、聴きたくないけど伝えたいんだってこと。それを分かった上であなたはそう言ってくれてるだろうから、耳を塞ぐなんてことはしたくない。
ずっと、ずっとそうだよ。大丈夫だよ。
と言ってあげたいけど。
知ってるよ。だからだよ、だから私は。
その先を、私は言うことができない。
空を仰いで、いつも遠くに雷をみている。
私は、わたしのためにあなたをみてる。
ごめん。ありがとう
本当にごめんなさい
こんな、ずるくてごめん
でも、ごめんなさい。どうか、
どうかまだ、ここから遠ざからないでいて。
今はまだ駄目なんだ。