20131203 07:57
闇夜の蛍。飛び回る彼は言う。
「気づかないでしょうけれど、月すらないの」
ああ、本当。空が真っ黒。
いつも、重なる陰の隙間から射し込んでくるものは、嘘だったのかしらね。
「さあ、知らないよ」
でもね、と彼は続ける。
「所詮そんなものなんだ」
もうすぐ夏が終わる。
闇夜の蛍。飛び回る彼は言う。
「気づかないでしょうけれど、月すらないの」
ああ、本当。空が真っ黒。
いつも、重なる陰の隙間から射し込んでくるものは、嘘だったのかしらね。
「さあ、知らないよ」
でもね、と彼は続ける。
「所詮そんなものなんだ」
もうすぐ夏が終わる。